外国人(留学生)が日本の就職活動で成功するためのポイントとは?

就職・転職ノウハウ

留学で日本にやってきた外国人学生が就職を考える場合、母国へ帰って留学経験を生かしたいと思っている方も多いでしょう。しかし、このまま日本で就職することを考えている方も少なくないと思います。

この記事では、留学生が日本で就職活動を行い、就活成功をめざすポイントをご紹介します。日本の就活スケジュールや注意しておきたい点をしっかり押さえ、計画的に就職活動を進めて内定につなげましょう。

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日本での就職活動の流れ

外国人(留学生)が日本の就職活動で成功するためのポイントとは?

まずは日本で学生が就職活動をする際、決められたスケジュールの流れがあります。流れを理解し、早めに動ける準備をしておきましょう。ここでは、日本での就職活動の流れについてご説明します。

就活準備期間(卒業前々年6月~前年2月頃)

日本で新卒採用の企業エントリーが始まるのは、卒業前年の3月からとなります。ご自身に向いている業種や職種は何なのかじっくり考え、どのような企業への応募を検討すべきかなど、エントリーに備えた準備期間も設けておきましょう。
目安としてはエントリー開始前年、つまり卒業の前々年6月頃から翌年2月頃まで、計9カ月ほどの期間を準備に充てておくと安心です。
この時期には、就活開始後のエントリーシート記載や面接での自己紹介に備えた自己分析や、興味関心のある企業研究などを中心に行いましょう。もし特定の業界・企業に高い関心があれば、インターンシップへ参加できるのもこの時期です。

就活開始・エントリー期間(卒業前年3月~5月頃)

卒業前年3月に企業エントリーが開始され、就活生の就活も本格的に始まります。準備期間から引き続き企業研究を行いながら、各社へのエントリーを始めましょう。エントリー開始は基本的に春休み中となるので、休みとはいえ忙しくなることが予測されます。
企業説明会の開催もこの時期に始まるため、積極的に参加しエントリー先を検討してください。この時期は各社へエントリーシートの記載・送付も行うこととなるため、学業との両立を考えるとかなり忙しくなります。また企業説明会はオンラインでの開催も増えているので、体調に十分配慮しながら参加の計画を立てましょう。

試験・選考・内々定期間(卒業前年6月~9月)

卒業前年6月からは、入社試験が始まります。筆記試験および面接を受け、選考結果が届くのを待ちましょう。早ければ試験直後、9月中までには内々定が出るので、10月に内定式を経て翌年卒業後の4月から入社となります。

留学生が日本で就活する際の注意点

外国人(留学生)が日本の就職活動で成功するためのポイントとは?

現在留学中の学生が日本で就職活動をする際には、気を付けたい点や準備しておくべき点があります。ここでは、留学生が日本で就職を考える際の注意点をご紹介します。

就労ビザについて

留学生は、現在留学ビザで日本国内に滞在しているかと思います。就職して日本企業に勤めることが決まったら、ビザを就労ビザへ変更する必要があります。

  • 就労ビザとは
    実は「就労ビザ」という名称のビザは、日本にはありません。外国人が日本で就労できるビザの種類がいくつかあり、それらを総称する形で便宜上就労ビザと呼ばれています。
    日本の大学・専門学校などから、日本企業に就職する留学生の多くは「技術・人文知識・国際業務」というビザ(通称:技人国ビザ)を取得することになるでしょう。しかしそれ以外にも、多数の業種に向けた就労ビザがあります。
  • 就労ビザへの変更時期
    留学生が留学ビザから就労ビザへ切り替えを行う時期は、就職活動後内定が出て内定先からの雇用契約書による契約をした直後が適しています。ただし、就労ビザの申請が可能となるのは、学位取得の目処が立ってからとなります。このため、ビザの申請は卒業前年の12月1日から行えるようになっています。
  • 就労ビザ申請に必要なもの
    • 在留資格変更許可申請書
      申請書は、地方出入国在留管理局へ行って申請書をもらうか、法務省ホームページから書式のダウンロードを行って入手しましょう。
    • 縦4センチ×横3センチの顔写真
    • 日本で活動していることを証明できる資料
    • 在留カード(外国人登録証明書でも可)
    • パスポートか在留資格証明書
    • 卒業証明書
      来春卒業予定の方は「卒業見込み証明書」の提出が必要のため学校で発行してもらいましょう。
    • 内定先からの書類
      内定先企業によって異なりますが、もし分からない場合は最寄りの地方出国在留管理局で確認することができます。

外国人労働者が在留資格を取得している場合の職種

外国人労働者が法務省から付与される在留資格のうち、特定技能や技能実習以外の就労を目的とした在留資格(いわゆる就労ビザ)は14種類以上用意されています。
留学生が就職活動によって日本企業に就職する場合、多くの方が「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得の上就労すると先にご説明しました。

以下は「技人国」職種も含めた主な14種の就労ビザになります。

  • 技術・人文知識・国際業務
  • 教育
  • 法律・会計業務
  • 医療
  • 介護
  • 研究
  • 教授
  • 報道
  • 興行
  • 技能
  • 経営・監理
  • 宗教
  • 高度専門職
  • 企業内転勤

マイナンバーについて

留学生は日本国内に3カ月以上滞在しているため、必ず日本での住民登録を行っているはずです。また日本で住民登録していればどなたでも、登録時にマイナンバー(社会保障や税を管理するための個人番号)を取得しています。
日本企業に就職する場合、外国人も基本的にはマイナンバーを就職先に伝えることとなります。住民登録後、ご自宅にマイナンバー通知カードが送付されるはずなので、お持ちなら確認しすぐにマイナンバーを伝えられるようにしておきましょう。
マイナンバー通知カードをなくした場合やお持ちでない場合は、お住まいの自治体の役所で個人番号の記載された住民票を取得の上、マイナンバーを確認しましょう。

留学生が日本で就活するときのポイント

留学生が日本企業へ就職を考えている場合、就活においても押さえておきたいポイントがあります。

1.日本の就活を理解する

日本の就職活動においては、日本特有の就活スケジュールや、求められる人材像の特徴があります。それらを事前に踏まえ、日本企業に好意的に感じてもらえる人材となれるよう日本の就活について理解を深めておくとよいでしょう。
周りの日本人学生にくわしく聞くなどしつつ、一緒に就活を頑張る意志のもと交流を図りながら意欲的に就活に臨むことがおすすめです。

2.ビジネスシーンにおける日本語を練習しておく

さまざまな国に特有の習慣やマナーがあるように、日本にも特有のビジネスマナーがあります。特に日本のビジネスにおいて、言葉遣いに関する慣習はことさら特徴的であると言われています。就職する前に「ビジネスシーンでよく使われる日本語の言葉遣いや言い回し」を習得し、読み書きや話し言葉のなかで練習をしておきましょう。

3.日本の商習慣の理解

日本には、特有の商習慣が存在します。よく知られているものでは「月末締め翌月末払い」の習慣や、先方の要望に即答せず上長に確認を取ってから改めることなどが挙げられます。
留学生にとっては違和感を覚えることもあるかもしれませんが、ほぼすべての商習慣は日本の商法に則って形成されてきたものです。このため、基本的には習慣に沿った行動をとれば法に触れることはないという安心感もあります。
ビジネスにおける習慣を早期に理解し、上司や同僚の信頼をいち早く得て戦力としての活躍をめざしましょう。

企業が留学生を採用する際にチェックしているポイント

留学生を積極採用している日本企業側では、留学生採用の際にどのような点を重視して選考を行っているのでしょうか。

日本語力

日本語の会話や読み書きがスムーズにできることは、ビジネス面での戦力となる上でとても重要です。また外国人の採用における日本語力評価の指針として、「日本語能力検定」や「BJTビジネス日本語能力テスト」を使用する企業も多くなっています。留学中から日本語学習に取り組み、これらを受験しておくとより有利になるでしょう。

コミュニケーション能力

留学生の採用において日本語力と同様に重視されるポイントには、コミュニケーション能力も挙げられます。とはいえ、コミュニケーションにおいてことさらハイレベルな能力が求められるわけではありません。周囲の話を最後まで聞けて、それに対し正しく素直に受け答えできることや、相手に対し笑顔ではきはきと対応できることなどが重要です。

バイタリティの有無

バイタリティとは日本語に直すと「活発さ」や「元気」といった意味になります。仕事上でバイタリティある人材とは、「仕事も私生活も元気よく活動できる、意欲のある人」という意味合いになるでしょう。公私ともに暮らしの充実を図り、意欲あふれる人材をめざしましょう。

おわりに

留学生のなかには、日本の習慣や言葉にまだ慣れていないという方も多いでしょう。留学生に特化した就職情報や、留学生専門の企業説明会なども多数あるため、それらを活用してみなさんの強みを生かし、就活の成功をめざしましょう。

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