2020年09月18日

オルタネーターの交換時期は?寿命・故障の際の修理方法

オルタネーターは、車の心臓部分といっても良いほど重要なパーツです。故障すると、車自体を動かせなくなってしまうこともあります。
そうならないためにも、オルタネーターの交換時期や寿命を知っておきましょう。また、故障の際の修理方法や、点検方法についても解説しますので、大切な車のメンテナンスにお役立てください。

オルタネーターとは?

オルタネーターとは、簡単にいうと「発電機」のことです。エンジンの駆動力を利用して交流電流を生み出し、直流電流へと変換してバッテリーへと電力を供給して充電するという流れです。

似たような働きのパーツに「ダイナモ」があります。
ダイナモとは、整流器がないオルタネーターのことを指します。昭和中期までの車ではダイナモが主流となっていましたが、現在ではほとんどがオルタネーターになっています。

両者の大きな違いとしては、ダイナモではバッテリーへの電力供給ができないのに対し、オルタネーターでは可能になっているという点が挙げられます。
また、現在のオルタネーターは、ダイナモよりも簡単な構造になっており、高回転にも対応できるなど性能面も向上しています。性能の向上により、車が走行していなくてもアイドリングしていればバッテリーの充電が可能となっています。

どのような役割を担っているか

ここではオルタネーターの発電の仕組みと電力供給の役割について詳しくご説明します。

オルタネーターの仕組み

オルタネーターは、エンジン駆動によって電力を生み出す「発電機」の部分と、直流電流を交流電流に変換してバッテリーで供給する「整流器」の部分の二つの構造物でできています。

モーターのような作りになっており、ファンベルトなどを介してオルタネーターにエンジン駆動が伝わると、コイルの中心にある電磁石が回転して電力を生み出すという仕組みになっています。

オルタネーターの役割

オルタネーターの役割はエンジンの力を利用して電力を生み出すこと、そしてバッテリーに電力を供給することです。

車に乗ってエンジンを始動させるときには、電力を使います。走行中も、スピードメーターやその他の計器を表示するためには電力が必要です。したがって、オルタネーターはエンジン始動・車の走行になくてはならない重要な役割を果たしているのです。

このほか、直接走行に関わらないヘッドライトや車内灯、エアコン、カーオーディオやカーナビにも、オルタネーターで生み出した電力が使われています。

オルタネーターが故障するとどうなるか

オルタネーターの交換時期は?寿命・故障の際の修理方法

エンジンの始動やさまざまな計器が正しく作動するために重要な役割を果たしているオルタネーター。

実は、オルタネーターが故障しても、バッテリーの電力だけでしばらくは車を動かせます。
しかし故障した時点で、オルタネーターからの電力を直接使用する電装部品や装置が止まります。そして、バッテリーの電力がなくなるとエンジンが止まり、再始動できなくなるので、そうなってしまうとレッカーを呼ばなくてはいけなくなります。

道路上で走行不能になると大きな事故につながる危険性もあります。そのため、オルタネーターに不調が出たときにはなるべく早い段階で気付いておきたいものです。
以下では、オルタネーターの故障の際に出る症状を詳しく見ていきましょう。

異音がする

普段聞きなれない異音がしたときに、オルタネーターの故障に気付く方も多いでしょう。
オルタネーターからの異音がする場合は、部品の劣化や、部品が外れかけている可能性が考えられます。

ただし、異音はオルタネーター以外の部品の故障でも出ることがあります

例えば、「キュルキュル」というような音ならゴムベルトの劣化、「カラカラ」というような音ならプーリーという回転部分の異常の可能性があります。
また「ウィーン」というような機械音ならベアリングが原因であることが考えられます。

異音に気付いたらボンネットを開けたままエンジンをかけ、どこからの音かチェックしましょう。

警告灯が点灯する

何らかの警告灯によってオルタネーターの故障が発覚することもあります。
車によって異なりますが、ほとんどの場合はバッテリーの警告灯が点灯します。バッテリーそのものに異常があることも考えられますが、エンジンをかけたあとにもバッテリー警告灯が点灯する場合はオルタネーターの故障を疑いましょう。

電気機器の異常・停止

オルタネーターが故障すると、エアコンやカーオーディオ、カーナビのほか、ヘッドライトや室内灯がチラついたり停止したりするなど、異常が出ることがあります。

エンジンの出力不調

エンジンのコントロールにも電力が使われているため、オルタネーターが故障するとエンジンがかかりにくいなどの不調が出ることがあります。

オルタネーターの点検・修理方法

オルタネーターの交換時期は?寿命・故障の際の修理方法

オルタネーターの故障は、エンジンの故障につながり走行不能になる可能性もあります。そのような致命的な故障につながらないように、日頃の点検を行ないましょう。

工場やディーラーに依頼

オルタネーターの点検をしたい場合や異常に気付いたときには、工場やディーラーに依頼すると良いでしょう。

交換は、単純にいえばボルトを外して取り換え、ボルトを締めなおすという作業ですが、作業の中には、知識や経験がないと難しいものもあります。
作業が不安な場合は、無理せずプロに任せるのがおすすめです。

自分で行なう場合

オルタネーターがまだ故障しておらず、日常的な点検をしたいのであれば自分で行なうこともできます。

必要な道具は、「バッテリー&オルタネーターチェッカー」と作業用手袋の二つでOKです。バッテリー&オルタネーターチェッカーとは、バッテリーとオルタネーターに流れる電力を測定することのできる機器で、ホームセンターやカー用品店で、2000円ほどで購入できます。

バッテリーの端子にチェッカーのケーブルをつなぐとランプが点灯する仕組みです。ケーブルは、赤をプラス端子、黒をマイナス端子につなぎます。ランプが3つとも点灯すれば充電量が十分で、ランプが途中までしかつかなければ充電量が不十分ということがわかります。
また、1つしか点灯しなければバッテリーの点検が必要です。

続いて、車のエンジンを始動させ、オルタネーターのチェックをします。
多くのチェッカーは、電圧の流量に応じて3段階のランプがありますが、3つともが点灯していれば電圧量が多すぎることを示します。正常な場合、オレンジだけか、緑とオレンジのランプが点灯します。

オルタネーターの適切な交換時期は?

定期的な点検も大切ですが、オルタネーターの寿命や適切な交換時期の目安も知っておきましょう。

オルタネーターの寿命

車にはオルタネーター以外にもさまざまな部品が使われていますが、これらの部品の寿命はおおむね、走行距離が10万kmを超えた頃とされています。
しかし、最近のオルタネーターは性能が良く、持ちも良いので、走行距離が20万㎞を超えても交換せずに済むこともあるようです。この走行距離は1つの目安として知っておき、しっかりと点検をすることが大切です。

走行距離とは別に、オルタネーターブラシの摩耗を寿命の目安とするも良いでしょう。このブラシは金属製で、オルタネーター内部の電磁石に電流を流し、回転することで電力を発生させるのです。
オルタネーターブラシは、オルタネーターが作動するほど部品に接触する回数が増えるため、どんどん摩耗していきます。ブラシが摩耗すると正常に電力が伝えられず、エンジンがかからなくなったり、不安定になったりする原因になります。

交換にかかる費用

オルタネーターの交換費用はどこに依頼するかによって変わりますが、基本的に部品代+工賃が費用となります。

当然、新品のオルタネーターは費用が高く、中古品は費用が抑えられます。
オルタネーターは、中古品でも問題なく使えることが多いため、インターネットで流通しています。また、劣化した部品だけを取り換えたリビルト品も多数取り扱われています。

カーディーラーに依頼する場合は、新品のオルタネーターを使用するため費用も割高になります。おおよその金額は、部品代と工賃を合わせて5~10万円程度です。
中古品やリビルト品の部品代は、大体1~1万5千円です。 修理工場に交換を依頼する場合、部品の持ち込みに対応してもらえることもあります。工賃を含めると、1~3万円ほどみておくと良いでしょう。

おわりに

オルタネーターは、エンジン駆動の力を使って電力を生み出し、変換してバッテリーへ供給し充電するという重要な役割を果たしています。オルタネーターが故障すると、エアコンやカーオーディオ、ヘッドライトなどに不具合が出始め、最終的にバッテリーの電力がなくなればエンジンが止まり再始動できなくなります。

不調を感じた場合はすぐにカーディーラーや修理工場に依頼して交換すると、走行不能の事態やレッカー代や修理費など、余計な出費を抑えることができます

オルタネーターの不備は大きな事故に発展する危険性もありますので、軽く考えずに日頃から定期的な点検を心がけましょう。