2020年06月08日

ディーラーとは?販売店との違いや主な仕事内容について

自動車整備士や販売員として働くことを希望している方の中には、ディーラーを就業場所の選択肢の一つに考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ディーラーとはどのような店舗なのかを明らかにしたうえで、ディーラーのメリットや具体的な仕事内容を解説します。ディーラーで整備士としての仕事を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ディーラーとは

ディーラーとは?販売店との違いや主な仕事内容について

まずは、ディーラーではどのような業務をおこなっているのかについて解説します。
また、正確に理解を深められるよう、ディーラーの種類についても解説します。

概要

ディーラーとは、特定の自動車メーカーと特約店契約を結んでいる販売業者のことです。
特約店契約を結んでいるため、その他のメーカーの車種は取扱いをおこないません。

役割、業務内容について

ディーラーの役割・業務内容は以下の通りです。

  • 新車販売
  • 中古車販売
  • 車検などの点検・メンテナンス
  • 故障時の修理対応
  • 車庫証明などの手続き代行
  • 自動車保険の契約手続き

ディーラーは、メーカー専門の販売店ということで、販売からアフターフォローまでを全般的に扱う業者であるといえます。

直営ディーラーと地域ディーラーとの違い

ディーラーは、メーカー直営ディーラーと特約店契約を結んでいる地域ディーラーの2種類に分けられます。

直営ディーラーは運営母体が運営しているということもあり、サービス水準が定められていたり、在庫が豊富という特徴があります。海外メーカーのディーラーは、大半が直営メーカーです。
一方、地域ディーラーはフランチャイズ店のようなイメージで、店舗ごとにそれぞれ独自色や個性を打ち出している傾向があります。

元々、地域ディーラーには取り扱い車種を限定している店舗などもありましたが、現在は全店全車種対応に切り替えの動きが進んでいます。また、傾向としてはアフターサービスなどを通じて、地域密着の特色を強める傾向がみられます。

販売店とは

自動車の販売をおこなっている業者としては、ディーラーの他に販売店があります。
販売店にはどのような特徴があるのでしょうか?
この章では、販売店の特徴や役割、ディーラーとの違いについて解説します。

概要

販売店とは、特約店契約を結んでいない販売店のことを指します。
単一のメーカーに縛られることなく、複数メーカーの車種を取り扱っている点が大きな特徴です。

役割、業務内容について

販売店の業務内容は以下の通りです。

  • 新車販売
  • 中古車販売
  • 新車、中古車の仕入れ
  • 故障時の修理やメンテナンス対応(工場を併設している店舗)

販売店は、メーカーとの取引をおこなわず、独自の経営をおこなうことができます。例えば、中古車販売に特化したサブディーラーなども存在します。

ディーラーとの違い

販売店のディーラーとの最も大きな違いは、ディーラーは販売店の指導を受けないことです。
したがって、国産車・輸入車を問わず、多種多様なメーカーを取り扱うことができます。
また、販売店は、メーカーと取引をおこなわないため、新車を仕入れる際にはディーラーから購入します。工場を持たない販売店は、ディーラーの下請けとして修理・メンテナンスの受付のみをおこなう場合もあります。

それぞれのメリット・デメリット

ディーラーと販売店には、それぞれメリット・デメリットがあります。

扱っている車種の違い

上述の通り、ディーラーは特定の販売店に特化しているのに対して、販売店は複数のメーカーの車種を取り扱っています。

特定のメーカーの車種に関しては、ディーラーの方が販売店よりも在庫を豊富に揃えることができます。また、仮に店頭に在庫がない場合は、近隣のディーラーから取り寄せて販売をおこなうことも可能です。
しかし、価格帯としては販売店よりも高いものが多いため、なるべく安く車を購入したいという方にはディーラーでの購入は適さないといえます。

一方、販売店では、メーカーを問わず幅広い車種を顧客に提案できます。そのため、希望のメーカーや車種を絞り切れていない顧客に対しても、自店の在庫の中から希望に沿った車種を案内しやすいことがメリットです。また、絶版車や希少車は、ディーラーよりもサブディーラーの方が在庫をそろえやすいという面もあります。

アフターサービスの違い

ディーラーの大きな特徴は、ディーラー保証が充実していることです。新車だけでなく、中古車に対しても保証内容が充実しているため、購入後も手厚い保証を受けることができます。保証期間も、走行距離を問わず1年以上と条件が低めに設定され、また、その保証内容もエンジンからエアコン、カーナビに至るまで多岐にわたります。
一方、販売店の場合、保証期間は走行距離や期間の条件が限られていることがあり、保証の範囲もエンジン・ミッションのみなど、かなり限定されているケースがほとんどです。
ただ、有償修理サービスでも安く対応できるケースが多いという特徴があります。部品やオプション品について、ディーラーは純正品を使用するのに対して、サブディーラーでは汎用品なども使用可能であるためです。

ディーラーの仕事内容

ディーラーとは?販売店との違いや主な仕事内容について

ディーラーで働く場合には、具体的にどのような仕事内容があるのでしょうか?
この章では、営業・サービスフロント・整備・事務の4つの項目にてディーラーの仕事内容を紹介します。

仕事内容は大きく4種類に分かれますが、店舗では営業スタッフが事務スタッフをサポートしたり、メカニックが商談に加わったりするなど、相互にサポートや一部兼任をしたりしながら、業務をおこなうこともあります。

営業

カーディーラーの営業職としての業務は以下の通りです。

  • 新車・中古車の販売(店頭での商談)
  • オプションやサポートサービスの紹介・販売
  • 顧客からの相談対応(買い替えのタイミング・車種など)

営業職スタッフの仕事は、店舗の売上に直結するだけでなく、顧客にとっての店舗の「顔」ともいえる業務です。

サービスフロント

カーディーラーのサービスフロントとしての業務は以下の通りです。

  • 整備の受付や見積もり
  • 店頭にてお客様の対応(要望についてのお伺いなど)
  • 事務に関する作業や処理
  • 自動車の引き取りや部品の発注作業

サービスフロントの仕事は、主に事務作業が中心になります。
しかし、営業職スタッフと同様にお客様への接客を行いますので、やりがいや責任もその分大きいでしょう。

整備(メカニック)

ディーラーのメカニックの仕事内容は以下の通りです。

  • 自動車の修理
  • 車検などの定期点検
  • リコール時の修理対応
  • 販売した新車のオプション品取り付け

営業職がフロント業務として顧客と直接対面するのに対して、メカニックはアフターサービスをフォローする業務が中心です。リコール時の対応や新車へのオプション品取り付けは、ディーラー系のメカニックならではの業務です。

事務

ディーラーの事務スタッフは、以下の業務を担当します。

  • 経理・総務などの事務
  • 店頭での受付対応
  • 顧客からの電話対応
  • 車検やメンテナンスの予約受付
  • 自動車のリスト作成や部品発注など

一般的な事務の業務と共通する部分もありますが、店頭に来た顧客対応や車の登録申請など、カーディーラーならではの車に関わる業務の割合が多くなります。

おわりに

ディーラーと販売店(サブディーラー)には、それぞれにメリットやデメリットがあることが分かりました。なかでも、アフターサービスに関する内容は大きく異なり、ディーラーはメーカーの特約店ならではの商品の品ぞろえや高品質なサポート対応に期待を寄せる顧客から、頼りになる存在として認知されていると考えられます。

特定メーカーの自動車だけを扱うため、「このメーカーが好き」などの思いがある方にはおすすめの職場です。