1級自動車整備士を取るメリットは?デメリットや2級との違いも解説

資格情報

近年、最新技術の進歩によってさまざまな次世代自動車が誕生しています。自動車整備業界でも変化に対応するための対策・人材確保が求められています。
1級自動車整備士資格は次世代自動車の整備も対応できる資格です。自動車が好きな方や自動車整備士を目指している方であれば、最上位資格である1級自動車整備士を目指している方も少なくないでしょう。しかし、2級自動車整備士資格との違いや1級自動車整備士資格を取得するメリットが分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、1級自動車整備士資格を取得するメリット・デメリットや、2級自動車整備士との仕事内容の違いについてご紹介します

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自動車整備士は1級と2級で何が違うの?

1級自動車整備士と2級自動車整備士は、資格の種類や対応できる作業範囲において違いがあります。まず1級資格の種類は、現在「1級小型自動車整備士」の一つのみです。ガソリン車・ジーゼル車・シャシなど整備箇所に関わらず、すべての整備が可能で、電気自動車やハイブリッドカーといった次世代自動車も対応できます。その他、現場を統括するリーダー的役割を担うこともあり、整備士の育成・指導も期待されます。2級自動車整備士よりも高度な整備を行うことができるため、取得難易度が高いのが特徴です。

1級自動車整備士の仕事内容について詳しくはこちらでご紹介しています。

1級自動車整備士とは?仕事内容や資格の取り方・難易度を解説 - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
1級自動車整備士は、整備士の中で最上位の資格です。近年話題のハイブリッドや電気自動車といった次世代自動車の整備もできる将来的にも需要の高い資格となります。この記事では、1級自動車整備士の資格取得のメリットや試験の難易度、資格取得方法はもちろんのこと、活躍の場などもご紹介します。ぜひ将来の夢の実現に役立ててください。

一方で、2級資格は以下の種類に分けられています。

  • 2級ガソリン自動車整備士
  • 2級ジーゼル自動車整備士
  • 2級自動車シャシ整備士

2級自動車整備士は、修理・整備・分解作業を行うことができます。ただし、1級資格と違い、取得している資格によって対応可能な業務範囲がそれぞれ異なります。

2級ガソリン自動車整備士は、ガソリンエンジンで動く自動車の整備全般を行える資格です。2級資格で唯一、ジーゼル自動車もシャシも一通りの整備業務を行うことが可能です。
2級ジーゼル自動車整備士は、ディーゼルエンジンで動く自動車の整備全般を行うことができ、2級自動車シャシ整備士は、自動車のエンジンやボディ以外の場所の整備を担当できます。このように、2級自動車整備士は有資格範囲内で行える業務が限定されています。

また、1級資格とは異なり、電気自動車やハイブリッドカーといった次世代自動車の整備を2級資格で対応することはできません。
2級自動車整備士の仕事内容、資格取得に関してはこちらでご紹介しています。

2級自動車整備士とは?資格の取り方・合格率・仕事内容を解説 - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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1級自動車整備士であることのメリット


ここからは、1級自動車整備士の資格を取得するメリットをご紹介します。1級自動車整備士を取得するメリットは以下の4点が挙げられます。

  • 給与が上がる可能性がある
  • 就職や転職で有利になる
  • 整備できる車の種類が増える
  • 将来的に有利な立場になれる

給与が上がる可能性がある

1級自動車整備士になると、2級自動車整備士よりも給与が上がる可能性が高いです。職場によっては資格を取得することで資格手当が支給されたり、実務経験を積むことで年収が上がったりするケースもあります。企業か自営業かによっても異なりますが、1級自動車整備士資格を取得するとしないとでは収入面に差が出るでしょう。

また、経済産業省で次世代自動車など環境性能に優れた自動車普及促進も行っていることもあり、次世代自動車の整備が可能な1級自動車整備士は今後さらに需要が高くなることが想定されます。

就職や転職で有利になる

AIによる自動運転技術や電気自動車、カーシェアなど、今後も車の需要が高まることが予想される中で、自動車整備士の数は減少しているのが現状です。整備士・人材確保のため、採用の際に自動車整備士の資格保有者が優遇される傾向にあります。
特に、整備士資格の中でも最上位資格である1級自動車整備士は、就職や転職の際に有利に働くでしょう。知識と技術が身に付くことで対応できる業務が増えるため、就職先・転職先の選択肢も多くなります。

整備できる車の種類が増える

前述でも述べましたが3級・2級の資格と違って、1級自動車整備士では整備できる自動車の種類や対応可能な範囲が増えます。特に最近は、電気自動車や自動運転車などシステムが複雑化している自動車が増えており、さまざまな最新技術の知識も得られます。1級自動車整備士にしかできない業務も多いため、自動車が好きな方や機械をいじるのが好きな方にとっては、魅力的な仕事に関われる資格でしょう。

将来的に有利な立場になれる

次世代自動車の普及に伴い、ハイブリッド車や電気自動車、水素自動車など続々と最新技術車が登場しています。1級自動車整備士の試験では、このような特殊な自動車に対応できるための知識を求められ、整備士として幅広い知識を学ぶことができます。
1級自動車整備士の需要は今後も高まる傾向であり、次世代自動車の普及とともに必要な資格となるため、整備士として長く働く上で有利な立場になれるでしょう。

1級自動車整備士のデメリット

では、1級自動車整備士のデメリットはあるのでしょうか。1級自動車整備士の資格を取得するデメリットは以下の2点が挙げられます。

  • 時間や学費がかかる
  • そこまで優遇されない可能性がある

時間や学費がかかる

1級自動車整備士の資格試験を受けるためには、養成施設で4年間の所定課程を修了しなければなりません。2級よりも2年長く就学する必要があり、その分学費も2倍ほどかかます。また、養成施設を卒業後に資格を取得する場合、2級自動車整備士として就職してから3年間の実務経験が必要です。独学で勉強する方法もありますが、養成施設に通った場合の方が短期間で資格を取得することができ、実技試験を免除されるケースがあるなどメリットが大きいでしょう。

そこまで優遇されない可能性がある

現状、整備業界の現場では特殊なケースがない限りは、一般的な自動車の整備全般を行える2級自動車整備士でも十分対応が可能です。そのため、職場によっては1級自動車整備士であるからといって資格手当がつかないなど優遇されない可能性があります。
1級自動車整備士では知識を多く得ることができますが、2級自動車整備士として一人前になれれば実際に現場で困ることはあまりないと思われます。
ただ、前述のとおり、次世自動車の普及により、近い将来確実に重宝される資格となるため、今のうちに取得しておくことをおすすめします。

これからの時代に備えて「1級自動車整備士資格」を取得しておこう


1級自動車整備士資格は取得が難しい資格ではありますが、今後自動車整備士として働く上で多くのメリットが得られます。

  • 給与が上がる可能性がある
  • 就職や転職で有利になる
  • 将来的に有利な立場になれる
  • 整備できる車の種類が増える

今後の整備業界は、自動車技術の進歩や変化に柔軟に対応できる整備士が求められるようになるでしょう。現在、2級自動車整備士として働いている方も、経験を積みながら資格取得を目指すことが可能です。時代の変化に備えて、今のうちから1級自動車整備士資格の取得しておきましょう。

おわりに

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